生きづらさの正体

「生きづらい・・」

この仕事をしているとこの言葉を非常によく耳にします。
この「生きづらさ」は人によって違うという事もあると思うのですが、、

よく一般的に「感謝が足りない」と言われます。

「いやいや、感謝はしてるよ」「こんな状態で感謝なんて出来る訳がない」

なんて声が聞こえてきそうですね。

そうおっしゃる方には共通して言える事が一つあります。

それは「自分の運の良い部分に気づけていない」という事

生きづらいという方は「自分には運の悪いところしかない」と仰る方が殆どです。

確かに、運の悪い所が目に付くのは本能なので当然です。

しかし、自分の運の良さに気がつけないのは、2つの原因があります。

ひとつは社会を知らない。つまり未経験からくるものです。

ふたつ目は自分の事を理解していない。つまり自分の事を解っていない。

感情的に邪魔されて自分の事を冷静に観る事が出来ていないという事です。

人は他人と比べて他人のいいところ、いい部分を比較して自分を貶めます。

しかし、その他人が全てを持っているわけではありません。

私はいままで何百人という保護者と面談をしてきましたが、

本当に様々でした。

幸せの形はいろいろ

私の知っている人でやり手の社長がいます。

彼女は幼いころから裕福な家庭に育ち美人で好きな人と結婚もして

自分が家業を継ぎました。

子どもも3人賢く見た目もかわいい子それはそれは他人から見たら運のいい人に見えます。

しかし、かわいい娘は海外留学先で悪い友達にそそのかされ高校も卒業できず

日本に帰国することが出来なくなってしまいました。

もう一人知っている方は高校は良い所を出ましたが大学には進学せず、

勤め結婚し3人の子どもを持ちそのうちの一人が障害のある子でしたが

他の子どもたちは独立しました。

もう一人の方は短大を卒業後、商社に勤める方と結婚しましたが

ご主人が40代で鬱、パニック障害となり子どもを実家に預け自分が稼ぎ手とならざるを得ませんでした。

まだまだ沢山色々な方とお会いし、お話を聞いてきましたが

皆さんそれぞれ

この部分は運がいいけどこの部分は運が悪かったんだろうな・・など

障害があっても無くてもそれぞれだな・・と思わざるを得ません。

学業で結果出せる人≠事業で結果を出せる人ではありません。

家庭も一緒で、

好きな人と結婚≠幸せな家庭でもありません。

お金や仕事、人間関係、健康、家庭、人の好さ、愛嬌色々あります。

でも自分の運のいい部分には気づきにくい。

例えば愛嬌があっても不器用で仕事が上手くいかなかったり

お金があっても人間関係に恵まれなかったり

仕事が出来ても家庭に恵まれなかったり

全てがダメという人もいると思いますが意外と健康だったり

意外とこんなのが良くたって生きづらさは変わらないとおっしゃると思いますが

つまり、「何をどう生かすか」に気づけるかどうかなのではないかと多くの保護者を見てきて思うのです。